カメオの性質
私自身はブログを始める前から「2ちゃんねる」のような掲示板から散々たたかれていますから慣れたものですが……。
そこで大切なのは、やはり日ごろからウソをつかないこと、隠し事をしないことです。
後ろめたいことがなければ、いくら悪口が来てもどうってことはありません。
会社がホームページを、社長がブログを開設すれば、企業は非常に強力なメディアを有することになります。
すると、情報発信の部分で飛躍的に戦略を変える必要があるところが出てきます。
それは、広告宣伝をどうするか、という話です。
まず、インターネット上でホームページを立ち上げたりブログを開設したりすると、広告宣伝面で企業には非常に大きなメリットが生まれます。
それは広告宣伝コストを大幅に節約できる、ということです。
大企業の方ならばよくご存知でしょう。
会社が毎年負担している広告費は莫大な額になります。
業種によっては売り上げの数十%が広告費、というケースも珍しくありません。
ところが、せっかく大金を出して広告を打っても、はたしてどの程度効果があるのか。
広告を見た人のうち何人が実際にそのモノだのサービスだのを買ってくれるのか1.そう考えると心もとない。
あらゆる広告が氾濫している日本では、広告のPR効果自体、かなり疑問視されている部分があるのです。
ネットPRを活用すれば、まずこの「広告宣伝費」という企業にとって非常に大きなコストを削減することが可能になります。
インターネットを活用すれば、非常に安いコストで商品やサービスに関する情報を直接世間に告知できるからです。
これは非常に大きなメリットです。
企業の価値は「どれだけ利益を上げたか」で決まります。
売り上げを維持したまま、広告宣伝費を削減できれば即利益向上に結びつきます。
その点を見ても、ネットPRに注力する価値は非常に大きい、といえるのです。
考えてみてください。
利益率釦%の会社が単純に利益を1000万円増やそう思ったら、売り上げは約3300万円上げる必要があります。
売り上げを2倍3倍にするのは至難の業ですよね。
けれども、コストを1000万円下げたら、それはそのまま利益を1000万円増やしたことになるのです。
Lでは、かなり早い段階からインターネットでPRをする、ということにエネルギーを注いできました。
2000年ごろには外資系のコンサルティング会社の知恵も借りながら、機関紙の発行や、ニュースリリースやホームページの活用などを具体化していきました。
このため、Lは2000年の上場後も広告宣伝費というのはあまり使っていない。
ネットを中心にPRでニュースを流す方法をとってきたからです。
ただし、ホームページやブログという自分のメディアを持って自分自身でPRできるから、もはや広告宣伝はいらない、と思ったら大間違いです。
いくら自社のホームページやブログのアクセス数が増えてメジャーになったとしても、やはりマスメディアを介した広告宣伝は重要です。
これからの広告宣伝とPRのかたちは、テレビとインターネットの組み合わせが中心になる。
それが私の考えです。
なぜそうなるかを説明しましょう。
これまでの広告宣伝メディアというのは、いわゆるマス4媒体テレビラジオ新聞、雑誌でした。
そして、これらのメディアで広告を打つのに適しているのは、文字通りマスで売りたいモノやサービスに限られていました。
宣伝にかかるコストを考えると、少量で売るものやすぐに儲けにつながらない情報は、広告宣伝に載せにくかった。
けれども、ほかに世間に知らせる方法がなかった時代は、場合によると赤字になってもこうしたマスメディアで広告するしかなかったわけです。
ただ、実際に広告してどれだけ宣伝効果があるかというと、かなりあいまいなものでした。
そこにインターネットが登場して三らメディアを立ち上げ、情報発信ができるようになった。
l現状を説明するとこうなります。
インターネットの登場で、既存のメディアは広告媒体として考えると相対的に力を失いつつあります。
その典型が新聞や雑誌やラジオです。
いままでのように同じパターンの広告をただ載せてもあまり宣伝効果が得られない、とクライアント側が気づいたからです。
そこで、新聞や雑誌では、単なる広告ではない「記事広告」や「企画広告」のように情報量を増やした広告が増えていますし、ラジオだとインターネットで先行しているアフィリエート型の広告がやはり登場し始めている。
しかし、こうした広告に関しては、インターネットのほうが既存のメディアよりはるかに使い勝手がいい。
宣伝効果のレベルにあわせて、メディアにおカネがおちる仕組みをつくるのも簡単ですし、アクセスしてきたお客さんを囲い込むこともできます。
また、インターネット広告の場合、情報呈も格段に多い。
雑誌や新間の企画広告的な情報もいくらでも盛り込める。
動画と音声を使えばテレビ的な広告もラジオ的な広告も流せる。
このように自由度がきわめて高いんです。
よって今後は、マス4媒体のうち、新聞、雑誌、ラジオに流れていた広告が、相当インターネットのほうに流れてくる。
これは間違いないでしょう。
すなわち、インターネット上の広告が新しいマスのひとつになる。
アメリカでは、ついにインターネットの広告費がラジオのそれを抜きました。
日本も同様です。
2004年度のラジオ広告費が電通の調べで1795億円。
5年前に比べて300億円減っている一方で、インターネットの広告費は1814億円、前年比153.3%、5年前と比べると3倍以上の伸びです。
もうネット広告はマスになりつつあるのです。
そうなると、いままでのメディアの持っていた特性を複合的に生かせるうえに、双方向性をはじめネットならではの特性を広告に盛り込める。
ただし、地上波テレビだけは別です。
なぜかというと、チャンネル数が限られている上、やはり格段に多くの人の目に触れる機会が多いメディアだからです。
東京の土地といっしょで、広告の「面積」がチャンネル数と時間という枠で限られているから、責重なのがテレビの広告枠です。
このテレビの特性とインターネットの特性を活かしながら、PRや広告宣伝をする、というのが今後出てくる新しいPRのかたちでしょう。
というと、テレビとインターネットは一緒になっちゃうんじゃないか、という意見がある。
でも、それは間違いです。
テレビとインターネットは別々に並存していくと思う。
消費者の利用スタイルとしては、ノートブックパソコンでインターネットを見ながら、テレビを横でつけっぱなしにしておき、携帯電話が脇にある。
lこれが、ネットとテレビが同時存在するイメージです.私も含ぬ多くのひとがすでに実践しているスタイルだと思います。
ただ、まだまだ一般的なスタイルかというと、そこまではいっていない。
テレビ局のひとに話しても、ピンと来ていませんでしたから。
でも、消費者がこんなイメージでテレビとネットに接しているという具体的イメージを持って、PRや宣伝をやっていけば、まさにテレビとネットを融合したさまざまな情報発信ができるはずなんです。
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